ゴジュウカラ(Sitta europaea)
分類
- 分類:スズメ目 ゴジュウカラ科
- 学名:Sitta europaea
- 英名:Eurasian Nuthatch
- 全長:約 13〜14cm
特徴
樹の幹を素早く上下に移動する姿が印象的な小型の野鳥です。
背中は青みがかった灰色、腹は淡いオレンジ色〜ベージュで、目を通る黒い線(過眼線)がよく目立ちます。
最大の特徴は、頭を下にして幹を降りていく独特の動き方です。
キツツキのように縦にとまったまま幹を移動し、樹皮のすき間にくちばしを差し込んでエサを探します。
声は「フィーフィー」「チチチ…」と甲高く響く声で、森の中でもよく通ります。
姿が見つからなくても、まず声で存在に気づくことが多い鳥です。
生態・食性
主な生息地は、落葉広葉樹林や針広混交林などの森林です。
樹の幹や太い枝を動き回りながら、樹皮の裏や割れ目に隠れた昆虫・クモ・幼虫などを食べます。
秋から冬にかけては、木の実や種子も重要なエサになります。
くちばしで木の割れ目に木の実を押し込み、固定してからコンコンと叩いて割る行動もよく見られます。
繁殖期には樹洞(キツツキの古巣など)を巣として利用し、入口が大きい場合は泥で塗り固めて小さくしてから使う、という習性があります。
観察のポイント
- 静かな森の中で、まず「フィーフィー」という声を手がかりに探すと見つけやすいです。
- 幹に対して縦にとまり、上にも下にも自由に移動するので、キツツキ類と一緒に観察すると動きの違いがよく分かります。
- 人をあまり怖がらず、同じ木を何度も行き来することも多いので、落ち着いて待てば撮影チャンスが増えます。
撮影メモ
背景が暗い林内で動きも速いため、**シャッタースピードはできるだけ速め(1/1000秒前後を目安)**に設定しておくと安心です。
幹に縦にとまることが多いので、縦構図で撮るとゴジュウカラらしいシルエットが強調できます。
木の幹の質感と一緒に写すと、「樹皮を探る小さな森の職人」のような雰囲気が出て、図鑑ページにも使いやすいカットになります。
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