🪶 アオサギ(道東の野鳥図鑑)

アオサギ(野鷺 / Ardea cinerea


分類

  • 分類:ペリカン目サギ科 / アオサギ属
  • 学名Ardea cinerea
  • 英名:Grey Heron

特徴と解説

「特徴」

アオサギは日本全国で見られる大型のサギの仲間で、灰色の体に長い首と脚を持ち、静かに水辺に立つ姿が印象的です。

特に道東では湿原や湖沼、干潟、河川などでよく見られます。
ゆっくりと羽ばたきながら飛ぶ姿や、じっと水中を見つめて獲物を狙う姿に目を奪われます。

「生態・食性」

主に魚類やカエル、小型の哺乳類を捕食します。
首をS字に縮めて構え、素早くクチバシを突き出して獲物を仕留めます。

夜明けや夕方に活動が活発になる傾向がありますが、日中でも見られます。

「繁殖・営巣」

アオサギは集団でコロニー(集団繁殖地)を形成し、木の上に巣を作って繁殖します。

巣材は小枝などで、同じ場所に毎年戻ってくる個体も多く、長く使われるコロニーもあります。

「道東での観察ポイント」

釧路湿原や霧多布湿原、塘路湖周辺、阿寒川、別寒辺牛湿原などでよく観察されます。

干潟や河口に複数羽が集まることもあり、他の水鳥やシカなどと一緒に行動している姿が見られることもあります。

季節による違い

🔵 冬(越冬期):一部は道外へ移動しますが、雪の少ない湿地では冬でも見られます。

🟠 夏(繁殖期):湿原や河川で単独または小群で見られます。巣作りも行われます。


📸 写真ギャラリー


📍 撮影メモ

  • 撮影地:釧路湿原、塘路湖、細岡、鶴居村など
  • 観察時期:通年(特に春〜秋が活動的)
  • 行動:浅瀬で魚を待ち伏せて採餌。飛翔姿は堂々としており、釧路湿原の風景に溶け込んでいます。

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