キビタキ / Narcissus Flycatcher
🐦 分類
- 分類:スズメ目 ヒタキ科
- 和名:キビタキ
- 学名:Ficedula narcissina
- 英名:Narcissus Flycatcher
🌿 特徴
キビタキは、春から秋にかけて日本に渡来する美しい夏鳥です。特にオスの姿は非常に鮮やかで、バードウォッチャーに人気があります。
- オス:頭部から背中が黒く、顔から胸、腹部にかけては鮮やかな黄色。翼に白斑があり、遠くからでもよく目立ちます。
- メス:全体的に茶褐色で、腹部は白っぽく控えめな色合い。目の上に白いアイリングがあり、やさしい表情が特徴。
🎶 鳴き声
キビタキのオスは非常に美しいさえずりで知られ、「ピッコロロロ」や「ピヨピヨ」など、透き通った高音を繰り返します。繁殖期の林では、その声がこだまのように響きます。
📍 分布と生息地
- 分布:日本全国で見られますが、特に本州・北海道の山地や林でよく観察されます。
- 越冬地:東南アジア(フィリピン・マレーシアなど)へ渡り、冬を過ごします。
- 生息環境:落葉広葉樹林、雑木林、渓流沿いの林など。
📅 観察時期
季節 | 状態 |
---|---|
春(4〜5月) | 渡来・繁殖期開始。オスがさえずる。 |
夏(6〜8月) | 繁殖期。巣立った幼鳥の観察も可能。 |
秋(9〜10月) | 渡去。南方へ渡る個体が見られる。 |
冬(11〜3月) | 日本では見られない。 |
📸 撮影メモ(本写真)
2025年夏、温根内の林縁部にて撮影。
やや高い木の中段あたりで静かに佇むメス個体のはず。色合いは控えめながらも、目のアイリングと翼の模様がとても美しく、キビタキらしい上品な佇まいでした。
🔍 判別ポイント:
- 体の色が全体的に淡く、灰褐色〜ベージュ調。
- **翼に白斑(ウィングバー)**がある。
- 喉から腹にかけてが白く、胸に黄色みがない。
- 顔にもはっきりした黒や黄色のコントラストが見られません。