コガラ(小雀)
英名: Marsh Tit
学名: Poecile palustris
分類: スズメ目 シジュウカラ科
🐦 特徴
コガラは全長13cmほどの小型の野鳥で、頭頂部が黒く、まるで帽子をかぶっているように見えるのが特徴です。頬から腹にかけては白っぽく、背中や翼は灰褐色をしています。喉元にも小さな黒斑があり、よく似たヒガラやヤマガラとの識別が難しい場合もあります。
🗺 分布・生息地
日本では北海道を中心に留鳥として分布し、針葉樹林や混合林などの比較的静かな森を好みます。落葉樹林にも見られることがありますが、樹上でひっそりと動き回ることが多く、あまり目立たない存在です。
🎵 鳴き声
地鳴きは「ジュピッ」「ツピッツピッ」といった控えめな声。繁殖期にはさえずりも聞かれますが、ヒガラやシジュウカラに比べるとやや地味な印象です。
🍴 食性
主に昆虫やクモ、小さな節足動物などを捕食しますが、冬季には種子や木の実なども食べます。木の幹や枝を器用に移動しながら餌を探します。
🐣 繁殖
4月〜6月頃に繁殖期を迎え、樹洞や枯れ木の穴などに営巣します。1回に5〜9個ほどの卵を産み、メスが抱卵します。
📸 撮影メモ
- 撮影地:温根内
- 撮影日:2025年8月2日
- メモ:高い枝の先に静かに佇んでいた個体を逆光気味に撮影。シルエットながら黒い帽子が印象的。
📝 備考
ヒガラとの識別ポイントとしては、「後頭部が盛り上がって見えず、やや丸っこいシルエット」「白い頬がくっきり」などが挙げられます。また、コガラは人馴れしにくく、比較的警戒心の強い種です。