🪶マミジロタヒバリ(道東の野鳥図鑑)

マミジロタヒバリ(眉白田雲雀)

英名: Blyth’s Pipit
学名: Anthus godlewskii


分類

  • 分類: スズメ目 タヒバリ科
  • 全長: 約17cm
  • 翼開長: 約28〜30cm

特徴

マミジロタヒバリは、淡褐色の体にくっきりした眉斑(白い眉模様)を持つタヒバリの仲間です。胸から脇腹にかけては細かい縦斑があり、くすんだ色合いが特徴です。嘴は比較的太めで、脚はピンクがかった色をしています。

飛び立つと、翼の下面がやや白く見えることがあり、飛翔中の観察でも識別のヒントになります。他のタヒバリと混同しやすいため、細部の特徴に注意が必要です。


鳴き声

  • 地鳴き:「チッ チッ」と控えめで乾いた音。
  • 囀りはあまり聞かれませんが、渡りの途中で短く鳴くことがあります。

生態・分布

  • 渡り鳥:日本では春・秋に渡来する旅鳥、または一部地域では冬鳥としても見られます。
  • 主な生息環境:草地、農耕地、河川敷などの開けた場所で観察されます。
  • 分布域:繁殖地はモンゴル、中国北部など。冬にはインドや東南アジア方面へ渡る。

撮影メモ

  • 撮影地: 北海道・釧路湿原周辺
  • 撮影日: 2025年夏
  • 草丈の高い湿地帯にて、雨上がりに見られた個体。風に揺れるススキにしっかりと止まり、周囲を警戒する様子が印象的でした。

備考

見た目が非常に似ているタヒバリ類(ビンズイ、ムネアカタヒバリなど)と混同されやすいため、識別には複数の特徴を総合的に見ることが大切です。


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