カワウ(川鵜)
学名: Phalacrocorax carbo
分類: カツオドリ目 ウ科
英名: Great Cormorant
🪶 特徴
カワウは全身黒っぽい羽色をした大型の水鳥で、くちばしは太くて先端がわずかに下向きに曲がっています。繁殖期には顔のまわりに白い羽が目立ち、特に頬や太ももに白斑が現れるのが特徴です。非繁殖期には全体的に地味な黒褐色に見えることが多く、若鳥はやや白っぽい胸をしています。飛翔時にはくの字に曲がった首が目立ち、直線的に力強く飛びます。
🌊 生態・食性
主に魚類を捕食する水鳥で、潜水して泳ぎながら魚をとらえます。漁港や河川、湖沼、海岸などでよく見られ、人の生活圏にも比較的近い場所に適応しています。木の上や人工構造物に集団で止まり、日光浴や羽干しをする姿もよく観察されます。翼に油分が少ないため、飛んだあとはしばしば両翼を広げて乾かす行動が見られます。
📍 撮影メモ
今回撮影したカワウは、水面近くを低空で飛翔している個体で、くっきりと見える尾羽の形や翼の構造からカワウと判別しました。飛翔時でも頬の白斑や体形からウ類らしさがよく出ており、写真の教材としても参考になるカットです。
🗺️ 撮影地
北海道・野付野鳥観察小屋(2025年夏)
水深のある海岸沿いでの飛翔をとらえました。周囲にはカモメ類やウミウも混じっていましたが、本個体は明らかにカワウと判断できました。
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