ハクセキレイ(幼鳥)
学名:Motacilla alba
英語名:White Wagtail (juvenile)
分類:スズメ目 セキレイ科
全長:約20–21 cm
特徴
- 成鳥よりも全体に淡い灰色〜褐色味。顔や喉は白〜淡灰で、胸に黒色部はほとんど出ません。
- 翼は黒褐色で羽縁が淡く、2本の細い翼帯が目立つことがあります。
- 体型はスリムで尾が非常に長く、止まっているときに尾を上下に「ピコピコ」振るのが定番の動き。
- 飛ぶと黒白のコントラストがはっきりした翼と、白い外側尾羽がよく見えます。
生息
開けた地面のある場所を好み、河川敷、湖沼の岸、農耕地、牧草地、駐車場や堤防、街中の公園・校庭などで普通に見られます。日本では広域に分布する留鳥・漂鳥で、冬も人里で見かけることが多いです。
行動・食性
地上で素早く歩きながら、昆虫やクモ、小さな節足動物をついばみます。水際の泥地や短い草地での採餌が得意。飛び立つときはまっすぐまたは波状に低く飛び、近くの杭・柵・石などの見晴らしの良い場所にとまります。
鳴き声
飛び立ちや警戒時に「チチッ」「チュチュ」と鋭い声。さえずりはさえずり期に短い節をつなぐ軽快なさえずり。
似ている種との見分け方
- セグロセキレイ:成鳥は顔〜喉のコントラストが強く黒が多い。幼鳥でも体つきがややがっしり。ハクセキレイ幼鳥は顔・喉がより淡く、背も灰色味が強い。
- キセキレイ:黄色味が明瞭で、尾がさらに長い。幼鳥でも腹部に黄色味が残るため識別可。
- タヒバリ類:尾を振る動きは似るが、脚が長めで体色が地味な褐色。翼の白模様や尾の白が弱い。
観察のコツ
雨上がりの駐車場や水たまりの縁、家畜柵・杭の上など「フラットで見通しの利く場所」を重点的に。幼鳥は人や車に比較的慣れており、ゆっくり距離を詰めれば大きくトリミングせずに撮りやすいです。
写真メモ(本個体のポイント)
- 顔〜喉が淡灰色で胸の黒斑が未発達。
- 翼の羽縁が淡く、全体にソフトなコントラスト。
- くすんだピンク寄りの下嘴と、長い尾を上下に振る仕草。
→ これらはハクセキレイの幼鳥として自然な特徴です。
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