ヒバリ(Eurasian Skylark)
分類
- 分類:スズメ目 ヒバリ科
- 学名:Alauda arvensis
- 英名:Eurasian Skylark
- 全長:約17cm
特徴
ヒバリは全身が褐色で、胸に黒褐色の縦斑があります。冠羽(かんう)と呼ばれる小さなトサカのような羽があり、気分によって立てることもあります。地味な見た目ながら、春になると空高く舞い上がって美しいさえずりを長時間響かせる姿が印象的です。
生態・行動
- 開けた草地や農耕地などに生息し、地上で採食・営巣を行います。
- 繁殖期(春)には、オスがホバリングしながらさえずる「さえずり飛翔」が有名で、これが縄張り宣言や求愛行動にあたります。
- 鳴き声は「チュルチュル…」と高く澄んだ声を連ね、早朝から鳴き始めることが多いです。
季節と分布
- 分布:日本全国(留鳥または漂鳥)、ユーラシア大陸広域
- 北海道では夏鳥として渡来し、春から秋にかけて見られます。
- 本州以南では周年見られる地域もあります。
観察メモ(撮影地など)
2025年7月、釧路湿原近くの干潟にて撮影。
地面にじっとしていた個体が、近づいた瞬間に飛び立ち、高く上昇してさえずり始めたのが印象的でした。
備考
- 「春を告げる鳥」として和歌などでも古くから詠まれてきました。
- 繁殖期以外は比較的静かに過ごすため、冬場は存在に気づかれにくいです。