ホオアカ(頬赤)
英名:Chestnut-eared Bunting
学名:Emberiza fucata
特徴
ホオアカはスズメ目ホオジロ科に属する小型の野鳥で、全長は約16cmほど。名前の通り頬に赤茶色の斑があるのが大きな特徴で、頭部の縞模様や白いアイラインも目立ちます。
体全体は茶色を基調とした地味な色合いですが、繁殖期のオスは喉が黒っぽくなり、顔の模様がよりはっきりします。
分布
ユーラシア大陸の広い範囲に分布し、日本では本州中部以北で繁殖。特に北海道では夏鳥として渡来し、草原や湿原、牧草地などの開けた環境を好みます。冬になると南に渡る個体も多く、西日本では越冬することもあります。
生態
ホオアカは地上近くで生活することが多く、植物の種子や昆虫を食べます。繁殖期にはオスが杭や枯れ木の先などにとまり、澄んだ声でさえずります。
巣は草の根元などに作られ、雌が主に抱卵します。
撮影メモ
2025年夏、北海道・琵琶瀬湖の木製の柵の上にとまる姿を撮影。背後の緑に映える茶色の羽と、しっかりとした頬の模様が印象的でした。まだあどけなさも感じられ、若鳥またはメス個体と推察されます。
備考
ホオアカは開発などによって草原環境が減ると数が減少する傾向があり、地域によっては貴重な存在になっています。静かに観察し、生息地を守る意識も大切です。